世界がガラリと変わっていく。私の愛しい舞台はかなり苦しい状況になっている。それでもやり続けていかなくてはいけない。そう思う。視点を変えて、頭を柔らかくして。
2019年のこと
下北沢の小さな劇場で長い付き合いの演出家の舞台に出演した。役者というか人間が好きでいつも目がギラギラしている演出家だ。稽古が実験的で面白い。以前に一軒家の部屋の中で芝居をしたことがある。あの経験は今でも忘れられない。体験、の方があっているかも。劇団オーストラマコンドーの倉本さんだ。いつも無茶なことを言って周りをヒヤヒヤさせることに関して天才だと思っている。東京の小さなアパートからはじまり、学校、村、海、色々な状況の舞台に参加させてもらえた。今でも印象に残っている舞台だったと観に来てくれた方々から言われることが多い。もう10年経つと言うのにね。この年に参加した舞台は絵本の中というテーマだった。
家出した主人公(ねずみ)を家族(もちろんねずみ)が探しにいくお話し。
初めて舞台で母親を演じた。母親の気持ちとは?人の気持ちとは?とずっと考えていた。
そして 劇団カンカンさんの舞台に出演した。今回は看護婦とデリヘル嬢で働いている女性の役を演じた。楽しい役だった。演出脚本の川口さんは元お笑い芸人さんということもあり、笑いのシーンはかなりつめる。数秒の間、いやもっと細かい。なのでこちらは本番は安心して演じ、お客さんも笑顔で観ていてくれる。
そしてこの年の夏、
舞台を続けてきてついに!赤坂レッドシアターにて主演をさせていただいた。演出は映画監督でもあり、脚本家でもある天願大介さん。しかも日本の伝統芸能一座、一糸座さんとのコラボ。胸は高まり気合が入りすぎて痩せすぎたあの時。とほほ。だけどもほんとに素晴らしい本に共演者の方々、照明、音楽全てクールで私はこの夏、幸せであった。ただもっと天願さんと話しをしたかった。隙のない完璧な脚本。私は怖気ついてしまったのかもしれない、、小心者の私。2年前の私に言いたい
引くのはあんたの悪い癖だ。三池監督の時もそうだったろ、もっとしつこく質問して戦うんだ!
悪夢のようないい舞台だった。
この年にまた主演をやらせていただくことになった。なんていい年!萩庭さんの映画は人物が濃くて熱い映画が多くて元気になる。まさか舞台でお会いできるとは思っていなかった。
なんて私はラッキーなんだろう。 プレッシャーでずっとお腹が痛かった覚えが。相変わらずメンタルが弱い。萩庭さんはとてもさっぱりしていて愛のある人だった。私という人間の弱さや脆さをすぐに気づき本番前の私をとても気遣ってくださった。感謝。
遠方から多くの友人が観にきてくれた。写真に一緒に写る美女は女優であり母親になった星奈美氏。美しくて頭が良くて性格がいい人はなかなかいない。しかも料理上手で酒飲みときた。希少な存在。夏の舞台ドイル君の共演者も観にきてくれて「痩せすぎないように。ガリガリは老けて見えるからな」と。まさにそうなんだよな。痩せていればいいという問題ではないのだ。30代後半に向かっていくとよく分かる。ふくよかさは人を安心させる。20代の危うさは私にはもう必要ない。
ふと
映画の一瞬のパワーに比べて舞台はゆるさが出やすいと思っている。舞台はみんなで日々稽古を積み上げられるからだ。映画はその日に持ってきたものが全てだから。明日はもうこない。
だから一回の稽古でも撮影しているようにやっていこうと改めて思った。この年はいい作品に巡り会えたいい一年であった。来年も頑張るぞ!思っていた反面、東京オリンピックもあるし楽しい一年にしようと年末、祖母の家で毎年のように家族とお節を食べて紅白を見ておばあちゃんの年輪の手を見つめていた。
まさか2020年の予定が真っ白しろになるとは。。
そんなふうに思っていたら友人でもあり戦友松井美帆氏からラインが届く。短編映画のヒロインのオファーだった。真っ白だった2020年の冬がカラフルになった。感謝。
その公開が待ち遠しい。
久しぶりの映像の撮影で緊張気味。コロナで化粧をしなくなったので慌てて化粧品売り場に走って美容部員さんに聞きまくり同じような物が増えていたなぁ。映像は顔面に対しても厳しいのだ。油断は禁物ですな。
しかし私も変わり続けよう。ヘーンしん!
そして
2021年に舞台に復活した。20代の危うさが必要な役だった。カムバック危うさ。まず今この時期に舞台に立つことに関してはかなり悩んだがやはり私には芝居が必要だった。
自分なりにコロナを調べ、テレビ以外のデータなどを見て考えた。そして現場のスタッフさんの細やかな対策を見て腹を括った。
誰かのためにとかいうと胡散臭い。まず、自分のためである。しかし少しでも舞台を観て元気になってくれたらいいなと密かに心から願っている。
今回私もヤングな共演者から元気をもらったことは間違いない。
2年前に北海道から東京に上京して来たななかちゃん。今回初舞台ということでとても初々しく、毎日芋のフライを持ってきて稽古場の片隅で後ろを向いてもぐもぐ食べていた。私もそのうちお裾分けしてもらった。「これ実家の芋なんです」よ!高林農園。北海道の大自然からカオスの街東京に出てくるなんてもう曲が作れそうだ。真面目で可愛くてつい観察してしまった。私が北海道に産まれていたら東京に来ていただろうか。。なんて考えてしまった。意味のない想像だけどね。東京ってなんでもありそうでなんにもないと思っている下町育ちの私が言うと鼻につくかもしれないけど実際そうなんだってコロナの世界になってからよくそう思う。北海道から沖縄まで、ニューヨークからお洒落なハンバーガー、台湾からはタピオカ、メキシカン、インド料理、イタリア料理、フランス料理、ウィグル料理、あらゆる土地の料理が食べられるのだ。いわば年中物産展をやってるのがカオスのTOKYO。 だけど東京名物って?東京バナナ?どじょう?どぜう?個人的にどじょうは家で飼っていたので遠慮しておこう。私の小さい頃の東京は野良犬がウロウロしていて水は臭くて上半身裸のおじさんがタバコを吸いながら洗面器に座ってラジオ聴いてたりしてんのが東京だったんだ。ま、場所によるかな。今でも駐輪場で酔っ払いのおじさんがお巡りさんに挟まれて立ちションしはじめちゃって あ〜もうってお巡りさんが言ってんだから。まぁそれは止められないよな。
写真奥に写っているかわい子ちゃんはラーメン大好きかずみちゃん。麺友になった。気軽にラーメンも一緒に食べにいけないそんな世の中なんて〜♪
東京は物も人も集まる場所だったけどコロナで人は集まれなくなっている。さてどうする東京?舞台はリモートだけでやるにはまだまだ勇気が必要だ。
空気は映像には映らない。さぁどうする舞台。そして私。
リモートラジオをやってみたり動画を作ってみたりアナログな私はかなりゆっくりとデジタルへ慣れなくてはいけない。未だ本は紙じゃないと読めないのは謎だしなぜだ?
まだこれからどうなるか分からないコロナ。まぁ元からわからないんだけどね未来なんて。
死ぬまで生きるしかないわな
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